もし自分や家族が感染したかもしれない場合は
感染予防のポイント
ご注意:新型インフルエンザウィルスの究明が進んだり、政府や医療機関の方針によって、必要な対策方法が変更する場合がございます。その場合、予告なく記載を変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
- 新型インフルエンザが発生している地域に滞在した後、数日以内に38度以上の熱や咳、全身痛などの症状がある場合、感染の可能性があります。その場合、極力他の人と接触しないようにすることが感染拡大加害者とならないために必要なことです。
- 家族間の感染拡大を防ぐのと、家族も感染している可能性があるため、患者本人を含め、家族全員が自宅の中でも常時サージカルマスク(子供の場合は不織布ミニマスク)を着用し、不要不急の外出を控えます。こまめにハンドソープで手洗いをし、アルコールで消毒、うがいもすることが大切です。
- 新型インフルエンザの発生に応じて、保健所内に「発熱相談センター」という電話相談窓口が設置されます。感染の疑いがあって、医療機関の受診をすべきかどうか迷った場合には、まず「発熱相談センター」に電話をし、指示をうけましょう。必要な場合、通常の患者とは隔離された「発熱外来」で診察が行われます。新型インフルエンザ感染と確定した場合、感染症指定医療機関などで入院をすることになります。絶対に自己判断で近隣の病院に行ってはなりません。待合室などで二次感染を招く恐れがあります。
- 「発熱相談センター」から指定された医療機関へ行く際にも本人を含め、同行する人全員がサージカルマスクを着用します。電車やバスなどの公共交通機関の利用を避けて、家族の自家用車などを利用するようにします。
- 新型インフルエンザの発生初期で患者数が少ないうちは、感染と確定した人は軽症でもすぐに入院となります。しかし、流行がかなりの規模で広がって感染者が増大すると、医療機関は大変混雑して入院できる病院のベッドの数も不足します。その段階になると発熱外来では入院治療が必要かどうかを判断し、重症の場合は入院、そうでない場合は必要に応じて抗ウィルス剤が処方され、自宅で療養となります。
- 自宅療養の方法については、都道府県や医療機関の対策として、電話相談、訪問、HPなどにより必要な情報を提供する予定となっています。つねに公的機関からの新しい情報を収集するようにしましょう。
- 自宅療養をする際、患者には常にサージカルマスクを着用してもらい、他の家族とは隔離した部屋で休んでもらいます。換気をこまめに行い、湿度を50~60度くらいに保つといいでしょう。
- 看護者を一人決めます。看護者はN95マスク(かなり高機能だが装着方法に注意)かサージカルマスク 、ゴーグル、医療用ゴム手袋を装着します。ただ、患者と接する時間は極力少ないほうがいいでしょう。
- 看護者ではないほかの家族も常時サージカルマスク を装着します。ほかの家族は患者がいる部屋に近づかないようにしてください。
- 処方される薬はタミフルかリレンザといった抗ウィルス薬ですが、この薬は医師から処方されないと一般の方は入手できないことになっています。
- 体温が38度以下になるよう体温管理をします。体温計でこまめに熱をはかり、高熱時には解熱剤(アスピリン系解熱剤を避け、アセトアミノフェン系解熱剤にする。医師や薬剤師に確認してください。)、氷まくら、冷却シートを使用します。
- 発熱と共に下痢の症状がある場合には水分補給がとても大事です。水分は1日2リットル摂取できるようにしてください。栄養補給には消化のよいおかゆやうどんなどが奨められています。場合によっては電気・水道・ガスが止まることも予想されています。(ただし現在国の対策が練られているので長期間が止まることはないと予想される。)万が一に備えて保存水・アルファー化米があると安心です。
- 患者が咳やくしゃみをおさえた手でドアノブやテーブル、ベッドの手すりなどを触ると、その場所にウィルスが付着します。健康な人が同じ場所を触れてしまうことで感染する可能性があることから、患者が触れた場所を消毒します。消毒作業の際、患者が別の部屋にいる場合でも最低限サージカルマスクと使い捨て手袋を装着しましょう。アルコール除菌クロスか家庭用漂白剤を薄めたもの(6%現原液10mlに3リットル=200ppm)を布にひたして拭き取ります。使用が終わった雑巾やブラシなどは水で洗い、触れないようにします。
- 食器や洗濯物は患者と分ける必要はなく、通常どおり洗剤と水で大丈夫です。汚れた物を扱うときも使い捨てゴム手袋をし、作業が終わって使い捨てゴム手袋を脱いだ後は手洗いをします。
- 嘔吐物がある場合は、嘔吐物処理キットで固めて袋に密閉し処分をします。嘔吐物処理キットに含まれている消毒液は、家庭用塩素系漂白剤を1000ppmの濃度(厚生労働省基準)に設定したものです。排泄物の消毒の際にも家庭用漂白剤をわざわざ水で薄める必要がないため、緊急の対応に使用します。
- マスクなどの感染防護用品を脱ぐ際には、感染防護用品の表面にウィルスが付着していることに注意する必要があります。基本的に1日1回~2回廃棄・交換をします。濡れたり、汚れたりしたらたらすぐに交換します。ゴーグルは使い捨てではないのでアルコール除菌クロスで消毒し、繰り返し使います。患者の部屋から出て、防護用品を脱ぐ際には、なるべく直接肌に触れないようにしながらはずし、ビニール袋で密閉してゴミ袋に廃棄します。その後ハンドソープで手洗い、アルコールで消毒します。場合によっては洗顔・洗髪もするようにします。
(参考文献)
- 厚生労働省 第10回新型インフルエンザ専門家会議「個人、家庭および地域における新型インフルエンザ対策ガイドライン(案)」「医療体制に関するガイドライン(案) 」
- 岡田晴恵監修「知識のワクチン 新型インフルエンザ予防マニュアル」(株)現代けんこう出版
- 岡田晴恵著「新型インフルエンザ・恐怖のXデー」PHP研究所
- 和田耕治「企業のための新型インフルエンザ対策マニュアル」東洋経済
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